2015.10.29

次なるスーパーフード『カニワ』徹底解説&カニワのアレンジレシピ♪

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カニワ
KANIWA
聞き慣れない単語ですよね。

2013年に、アンデス地方で数千年前から食されてきた穀物「キヌア」が
食料危機の重要な解決手段になる可能性があるとして
「キヌア国際年」が制定されました。

そのキヌアと同じく南米で育つ「アカザ科」(ほうれん草などと同種)の
穀物である「カニワ」が、最近注目を浴びています。

日本では、自然食品を扱う小売店やネット通販などで購入することができます。
美しい褐色や小豆色など色とりどりの小さな粒です。

他の穀物とサイズ比較してみました。

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真ん中がカニワ。
一番上から時計回りに、米、黒米。押麦、きび、キヌア、アマランサス。
その小ささがわかっていただけたかと思います。

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さて、同じ産地で育つ同じ科の穀物キヌアとは何が違うのか?
気になりますよね。

栄養価はキヌアと似ています。
米や小麦と比べて高タンパク質であり、
食物繊維、鉄分、カルシウムが豊富に含まれています。
これは特に女性には嬉しい栄養素ですね。
グルテンフリーなので、麦にアレルギーがある方にとって
注目すべき食材です。

普段、キヌアを使っている方にとっては、
そんなに小さい粒だと下洗いや下茹での湯こぼしが面倒…と
感じるかと思います。
キヌアは目の細かいザルを使えますが、
カニワは茶こしでなければ目を通ってしまいますので。

そこで、キヌアとの最大の違いは、使いやすさ。
成分にサポニンを含んでいないので、丁寧な水洗いが不要です。

サポニンは大豆などにも多く含まれ、天然の界面活性剤とも言われます。
実際、サポニンが特に多い種類のキヌアは
南米の一部では洗剤として使われています。
サポニンを含む食材は十分な水洗いや下茹でを行わないと、
苦みやエグミが強く、摂取量によっては胃腸に負担をかけます。

キヌアでは必ず行うように指導されている水洗いや下茹で
(製品によってはすでに下処理を済ませているものもありますが)を行うと、
サポニンがまるで洗剤のように泡立ちます。
大豆の煮豆を作るときと同じような泡立ち方です。

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同じ処理をしても、カニワには泡がたちません。

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したがって、水洗いなしでも気にせずお料理に使えるのです。
この手軽さは、日々の家事では大事ですよね!

下茹で時間はキヌアと同じ。
15分茹でたあとで2~3分蒸らします。
白いヒゲのような細い根が出て来たら食べごろ、という条件も同じです。

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左がキヌア、右がカニワです。

どちらにもクルンとかわいい根が出ていますね。

まずは味付け無しで、そのまま食べてみました!
…美味しい!!!
正直なところ、キヌアはこの処理時間でも青臭さが残りますが、
カニワは臭みが無く、上品な香ばしさがあり、
味付け無しでもパクパクいけてしまいそうです。
筆者、色々な料理に使うべくたくさん茹でたところを、
うっかりツマミ喰いで大量消費しそうになりました…(苦笑

サポニンが無いのなら、もしかして茹で汁も使えるのかしら?
という好奇心のもと、煮汁を味見してみました。
何かに似ている…
塩や砂糖を加えていない小豆の煮汁に非常に良く似ています。
「ポリフェノール味」とでもいいましょうか。

というわけで、簡単にできる「カニワ活用」料理にチャレンジしました。

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■温野菜サラダにサックリ混ぜて。
どんな野菜でも味の邪魔をせず、プチプチの食感を楽しめます!
【カリフラワーとモロッコインゲン、塩レモン和え】
表題のまま、超シンプルレシピです。
カリフラワーときざんだモロッコインゲンを茹で、
塩レモンとエクストラバージンオイルをふりかけ、
カニワをざっくり混ぜ込んで温サラダに。
大皿料理で振る舞っても、
肉や魚のメインディッシュの付け合わせにも重宝しそうです。

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■煮汁を活用!
中華風トロ味スープと雑穀は相性抜群です。
【四方竹とエノキの簡単中華雑穀スープ】
秋にしか取れない西日本の筍「四方竹」(切面が四角いことから)と、
エノキ(その他キノコならなんでも)を鶏ガラスープで煮込み、
生姜の絞り汁を加えて、酒・味醂・塩で味を整えます。
ここで、雑穀やカニワ、そしてカニワの煮汁も入れます。
味が深まりますよ!
片栗粉でトロみを付けてから火を落とし、香り付けにゴマ油をひとたらし。
筍とエノキのシャキシャキ感と、雑穀のプチプチ感が楽しく、

腹持ち抜群な「食べるスープ」になります。

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香ばしくて美味しいカニワ。
ぜひたくさんの方に試していただきたいです!
今後、徐々に市場に出てくると思われますので、
ぜひチェックしてみてくださいね!

 

ライター Lucy

この記事を書いたORGANAキュレーター

伊藤隆子
伊藤隆子
アンチエイジングフードマイスター・アドバンス。
東京で生まれ育ち、神奈川の逗子海岸で30歳代を過ごし、40歳代半ばで長野県最南端の売木村(うるぎむら)へIターン。海抜0mから900m地点へ生活の場を移す。「長野県で2番目に人口が少ない村」より日本の山里・里山についての情報発信を行う。
デザイナーから自然食品メーカーへ転職し、食品商品開発や卸業務を担当した経験を活かして、売木村の特産品生産などに取り組んでいる。
日本アンチエイジングフード協会HP内の紹介記事:https://anti-agingfood.com/871/
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