2015.11.09

香港オーガニック事情~その1

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香港1

世界金融の中心地として知られる香港。

中国の特別行政区であり、大陸の都市部とは異なった歴史と文化があります。

住んでいる人々も、自分は中国人ではなく「香港人」であるという自覚が強いようです。

しかし、やはり中国の一部である以上、食に関してネガティブなニュースが続く中国からの影響はあるのでしょうか。

 

香港の都市部で子育て中の日本人女性からリアルなお話を伺いつつ、今の香港の食事情を取材してきました。

 

「毒菜(ドッチョイ)」(中国本土の表記は問題菜)

なんともショッキングな字面ですが、中国にて高濃度の違法農薬をかけられた野菜をこのように呼ぶのだそうです。

中国文化には野菜を洗う習慣がないため中毒患者が出るので、毒菜対策の野菜洗浄洗剤が売り出されたそうです。

正直なところ、現地ではこの手のニュースは聞き飽きている、といった雰囲気とのこと。

 

また、世界中の企業が香港をビッグマーケットとして捉えており、それこそ様々な商品が流れ込んできます。

そのため消費者には「自分で調べ、自分で選ぶ」という意識が根づいています。

 

子育て中のお母さん達は、子供に食べさせる食品には非常に高い関心があり、価格が高くてもオーガニック食材を選びます。

香港の2大スーパーマーケットチェーンである「Market Place」へ連れて行ってもらいました。

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売り場を一通り回った印象としては、日本人の大手スーパーよりも有機認証食品が多いかもしれません。

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特に卵や乳製品に関しては、選択肢が非常に多いと感じました。

 

今回入ったスーパーは商業地区の真ん中であったために売り場や商品ラインナップは小規模で、郊外や住宅地にある大型店舗では更に有機食品を選びやすいそうです。

有機生鮮品のコーナーが大きく設けられ、特にオーガニック認証の肉製品がとても多いという話が印象的でした。

 

また昨今では、農作物を中国に頼らず、香港の地で、有機農法で生産しようという流れがあるそうです。

香港の象徴的な風景は、高層ビル群や小さく古い建物がギュウ詰めに建てられた町並みですが、郊外には濃い緑の山並みが連なり、豊かな自然が広がっています。

この土地が化学農薬肥料に汚されることなく活用されていくのは、とても嬉しいことですよね。

 

 

漢方医学の流れを汲んだ考え方が浸透しているので、子育てに限らず健康全般に関しては「病気は食で予防」「『毒菜』は正しい食でデトックス」。

女性の美容は「食によって内側から美しくなる」という意識が強いそうです。

たとえば、お肌の調子がいまいちな時は、肌と関連のある肺を清浄にしてくれるスープを飲む、など…。

マーケットもこの傾向に反応して、薬膳スープや野菜ジュースを手軽に買えるチェーン店があります。

地下鉄の駅通路や街角など、まるでキオスクやコンビニ感覚で利用できます。

 

「鴻福堂-自家湯涼茶坊」

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駅地下やショッピングモールで買えるこの手軽さ…、うらやましくなってしまいました。

 

さらにもう一つ、お話を伺いながらとてもうらやましい!と思ったことは、オーガニック食品のみ販売する専門小売店がチェーン展開しており、こちらもまるでコンビニ感覚で利用できます。

「ちょっとお高いけど…確実に安全なものだから」とのこと。

 

もしかしたら、食に関する意識は日本より高いのでは?と感じた瞬間でした。

 

そんな便利なショップ、気になりますよね?

次回の記事では、香港では有名なオーガニック小売店「Green DotDot」と、香港旅行土産にもぴったりで手頃なオリジナル商品をご紹介します!

ライター Lucy

この記事を書いたORGANAキュレーター

伊藤隆子
伊藤隆子
アンチエイジングフードマイスター・アドバンス。
東京で生まれ育ち、神奈川の逗子海岸で30歳代を過ごし、40歳代半ばで長野県最南端の売木村(うるぎむら)へIターン。海抜0mから900m地点へ生活の場を移す。「長野県で2番目に人口が少ない村」より日本の山里・里山についての情報発信を行う。
デザイナーから自然食品メーカーへ転職し、食品商品開発や卸業務を担当した経験を活かして、売木村の特産品生産などに取り組んでいる。
日本アンチエイジングフード協会HP内の紹介記事:https://anti-agingfood.com/871/
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