2016.03.07

現代の一汁三菜にぴったり・・・日本の伝統美、応量器

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(出典:http://www.lusc.jp/lu/detail.php/549630/)

応量器(おうりょうき)という器をご存じですか?

応量器はもともと禅宗の修行僧が修行や托鉢に出かける際に持参した食器。
一番大きな鉢の中に他の5つの器がすっぽり入る収納性抜群の逸品です。
応量器は主に曹洞宗の呼び方で、臨済宗では持鉢(じはつ)、黄檗宗では自鉢(じはつ)と呼ばれているそうです。
本来、材質は鉄か土が本則とされているそうですが、漆をかけたものは鉄とみなされるそうで、現在ではほとんどが黒塗りの漆製。
朱塗りは常用ではなく儀式に使われるものだったようです。
また、修行中は黒、修行が明けると朱の器を用いるともいわれています。

urushikazoku.com(出典:http://www.urushikazoku.com/shopping/index.html)
応量器を用いた食事は厳格な作法が定められていて、禅宗における重要な修行のひとつとされています。

本来は、一番大きな器に粥を受け、以下それぞれ定められた器に汁、香菜(漬物)、副菜を受ける作法となっています。
一番大きな外側の器は、釈迦の頂骨であるとされ、頭鉢(ずはつ)と呼ばれ、特に丁寧に扱うことが定められ、直接口などはつけてはいけない器となっているそう。

禅宗が由来の器なのでいろいろ作法はありますが、この5枚の組合わせはヘルシーな食習慣として世界的にも注目される和食にはぴったり。
和食の基本は一汁三菜。
汁物1品とおかずを3品(主菜1品+副菜2品)のバランスがとてもカラダによいのは有名ですね。

毎日の生活でいろいろな器を揃えて使うのは大変だけれど、こんなにコンパクトにまとまる器で、常備菜や主菜、お野菜たっぷりの汁物とご飯を盛れば、ちょっと気分の上がる毎日の食卓になること間違いありません。

これから一人暮らしを始めたり、海外へ行かれるお子さんやお友達へ、伝えていきたい日本の伝統的な食習慣と伝統工芸品という意味でもおすすめのプレゼント。
漆器は、水につけっぱなしにしたりしなければ、思いのほか扱いやすい器です。

20090810aこんな木目を生かしたものも・・・

すべての器がきっちりと嵌め込まれる木地師の技は日本伝統の技術。
さらに丹念に仕上げた塗りの美しさはとても秀逸で、シンプルさの中に気品溢れる逸品。
ぜひ、毎日の生活に取り入れてみませんか?

この記事を書いたORGANAキュレーター

唐澤佐千子
唐澤佐千子オルガナ編集長
アンチエイジングフードマイスターリーダー。
雑誌・広告のスタイリスト・エディター〜公益法人理事を経て、オーガニックで丁寧な暮らしを提案するwebマガジンORGANA編集長。
高2DK、黒ラブ娘10歳、パートナーと二世帯暮らし。陶芸、ナンタケットバスケット、カルトナージュ、グルーデコなど手仕事大好き♪ヨット、ゴルフ、テニス、スキーはお付き合い程度な体育会系。
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