2019.2.7 木曜日

奇跡の果実シーベリーがすごい!北海道産自然栽培のワイルドシーベリージュース

 

シーベリーとは

 

シーベリーはグミ科ヒッポファエ属(Hippophae)の落葉低木の総称で、ユーラシア大陸の中・北部に広く野生するが日本には野生せず、北海道などで試験的に栽培されているだけ。

名前もシーバックソーン(英語:Seabuckthorn)、サジー(日本語:Saji)、シーベリー(英語:seaberry)、チャチャルガン(モンゴル語: Чацаргана)、サージ(中国語: Shaji/沙棘)、サンドーン(ドイツ語:Sanddorn)、ティンブド(デンマーク語:Tinved)、メルク(パキスタンゴ語:Milech)、ヒッポファエ(学名:Hippophae rhamnoides)など、さまざまな名で呼ばれる。代表的な種のHippophae rhamnoidesには、スナジグミ(砂地茱萸)という和名も付けられています。

普通6種および12亜種に分類され、西はイギリスを含む西欧・北欧から東は中国・モンゴル・シベリア、南はパキスタン・インドの高山まで広く分布しています。特にH. rhamnoidesが西欧から中国西部まで広く分布し、よく利用され、中国では、これを用いた砂漠緑化や果実の利用に力を入れているほど。 フィンランドなどでは古くからジャムや果実酒などの食養に用いられ、ロシアや東ドイツでは栽培品種の改良が盛んにおこなわれました。酸味と渋みが強いためそのまま食べることは少なく、冷凍して渋みを弱め、他の果実とともにミックスジュースにしたり、ジャムや果実酒の材料にすることが多いそうです。 棘が多いので収穫が困難で、枝ごときって実を取る方法、樹からふるい落とす方法、専用の収穫器具を使う方法などが一般的。生垣にもてきしているため、ロシアのダーチャ(週末農園別荘の住民)の間では「一家に1本シーベリー」といわれるほど、万病に効く自然療法として親しまれてきました。砂丘に根を張って安定させる効果があるので、やせた塩分の多い土地にも育ち、砂漠緑化にも適しているといわれるエシカルな植物です。

果実にはビタミンCが豊富で、ビタミンA、ビタミンE、さらに果物としては珍しく油脂(不飽和脂肪酸)を含みます。その他、豊富な鉄分、亜鉛、アミノ酸類、様々なファイトケミカルが含まれ、その種類は200種以上といわれています。

果肉および種子に油脂が含まれ、ジュースを搾ると上層にはクリーム状および液状の油脂が浮かびますが、この油脂分は主に化粧品に用いられています。特にこの油脂は不飽和脂肪酸が多いことや、抗酸化作用が高いことで注目されています。不飽和脂肪酸の中でもオメガ3・6・7・9を含むのは、果実としては唯一シーベリーだけといわれています。

 

北海道の苫小牧に近いむかわ町でこの国産シーベリーの栽培に成功し、日本で一番おいしいシーベリージュースやペースト、ジャムなどをつくるフォレスト・ベリー農園 (株式会社 遠藤組)でシーベリー栽培プロジェクトをひっぱる「星 幸子」さんにお話しを聞きました。

 

シーベリーの栽培をはじめた理由

私たちは12年前からここでシーベリーの栽培をはじめました。本社の遠藤組は北海道で土木工事を請け負うランクAの会社ですが、土木工事などの公共事業は政治に左右されるうえに1年ごとに状況がかわります。せっかくあるこの産まれた土地で、安定収入となり、しかも日本中どこもやっていない機能性のある植物の栽培をしたいと私がはじめたのがきっかけです。

日本初の国産無農薬シーベリー、フォレスト・ベリー農園のこだわり

一番のこだわりは、肥料は一切なし、無農薬でつくっていることです。

シーベリーは横に伸びていき、根は30センチほどしかのびないので、そもそも肥料を入れても無駄。そのため、周りの草や新芽を刈り取り、親木を活かす方法の栽培方法をとりいれています。せっかく高機能な植物を栽培するのに、なるべく余計なものはいれたくない。安全でどこにもないものを作りたいと思っています。

二つ目は完熟させた実しか収穫しないことです。

シーベリーは完熟すると収穫時につぶれやすいため、多くの農園が枝ごと切り取るか、熟す前に手摘みの粒採りで早めに収穫します。私たちは完熟にこだわっているため、振動式マシンを自社で開発し、導入しています。重機の操作や改造は土木業の得意分野なのです。これにより収穫量は手摘みの3倍になりました。

他のシーベリー農園では、粒採りはコストがかかるので枝切りのところが多いようです。しかし、実は木が子孫を残すために作るもの。葉ごと枝を切ることは自然の摂理からすると不自然で、結果母体である木自体の生命力を弱めてしまうと私たちは考えています。

三つ目は美味しい木しか残さないこと。

私たちは今、ロシア赤種、ロシア黄種、フィンランド種を中心に栽培していますが、食べてみて果実が美味しくない木は切り倒しています。どの木も収穫には4年かかりますが、中国種の漢方成分で有名な沙棘は美味しくないので切り倒してしまいました。

ミシュランの三ツ星を持つシェフにも味見をしてもらい、一番おいしいといわれたのはロシア赤種なのですが、この木は安定収穫ができないという難点があります。ロシア赤種は脂質がもっとも多く、パルミトレイン酸も最も多いのですが、収量を確保するため、ロシア黄種を中心に栽培しています。

現在は苗継ぎ技術も習得し、美味しい木をどんどん木をふやすことも可能になりました。

たおやかな感性から生まれた地力を生かすビジネスモデル

シーベリーは土壌の質を選ぶので、ここの砂と火山灰のまざった水はけのよいアルカリ質の土壌が非常にあっています。土木業は土質についての知識も経験も豊富ですから、そういったところは得意分野です。しかも、私たちは農業法人でもない株式会社でしたので、農地をもつことはできず、山林などしか取得できませんでした。でもそのお陰で、残留農薬が一切ないこの場所で栽培をスタートすることができました。

このあたりは元々海が隆起して陸地になったところで、大昔はヨーロッパと繋がっていたところなのでアルカリ質の土壌です。山からの湧き水も硬水なのです。なので、このあたりからは化石や恐竜の骨などがたくさん発掘されます。その土壌に60キロ離れた活火山、樽前山の火山灰が降り注ぎ、そのお陰でとても水はけのよい、シーベリーにとっては奇跡のような土壌がうまれたのです。

私たちは元々土木業をしていて、農園としては素人。でも農業の知識や先入観がないから、こんな火山灰と砂の多い山林の土地で、シーベリーの栽培をやってみようとした。シーベリー栽培にはまだ正解はありませんが、素人だからここまでできたのだと自負しています。

シーベリーの収穫は毎年ロシア種が8月中旬〜下旬、フィンランド種は10月と二回ありますが、収穫期の作業は、本業の土木業を引退したOBや地域の方の安定した収入源となっています。このあたりの世帯は、農業と公共工事の兼業が家計を支えています。しかし、人口減少による町の合併などもあり、なかなか若い人が残りません。私たちは、安定収入になる高付加価値の栽培物を定着させることで、この地域の活性化と人材の循環を図りたい、そう思っています。

 

フォレスト・ベリー農園のシーベリー

シーベリーには母乳と同じ成分の天然ビタミン・アミノ酸が含まれ、パルミトレイン酸(オメガ7)が多く含まれています。6,7年前から注目されはじめたオメガ7ですが、細胞再生する際ブースターの役割をするのが、このオメガ7です。またその油分は保湿にとても有効で、アトピー肌の乾燥を防ぎ、痒みから書き壊し悪化するのを抑える作用があります。

同時に皮膚細胞の再生を促し、カラダの中の弱っている場所に作用していきます。

私たちはモニターを募集し、これらの成分の科学的エビデンスをとるために、補助金やものつくり助成金を申請し、成分分析や試験などを積極的に行い、このシーベリーの機能性食品としての価値をエビデンスとして、しっかり伝えていきたいと思っています。

 

シーベリー加工の難しさ

加工は、なるべく有効成分が多く入っているものを提供したいので、収穫したらすぐ加工を自社で行っています。シーベリー本来の味をしっかりいかし、丁寧なものつくりをおこないたいので、加工工場は、基本一人で作業できる工程に調整しています。

というより、シーベリーは油分が多く、匂いが強いので、他の商品を加工している工場から嫌がられてしまうんです(笑)

シーベリーは収穫すると、一度冷凍して細胞壁を壊してから、乾燥に5日間かけます。油分が多いため、一度冷凍しないと乾燥に時間がかかってしまうのです。

また、木の実のままだとペクチンが多すぎて、ジャムなどの加工は漢方薬臭が強くそのまま固まってしまったことがあります。そしてその豊富な鉄分のため、直接熱をかけてしまうと、油と鉄を熱する嫌な劣化臭がしてしまうのです。ですので、熱は65℃以下の低温で湯煎の状態で加工します。

当社は、シーベリーの栽培も無理に大きくすることはせず、うちの身の丈にあった作業と収穫量にとどめ、質の高いもの長く提供したいと考えています。

土木業という本業を持ちながら、日本初の国産、しかも無農薬のシーベリーの栽培を手掛ける星さん。シーベリーという国内ではデータがない難しい植物に挑戦する彼女は、元々大学で建築を学んだ建築士。建築士らしくデータをとり、分析し、解決策を練り、実践する。その柔軟で論理的な発想と地域を巻き込んだたおやかな行動力が、日本初の自然栽培シーベリーの栽培を成功させ、そしてかつてないほど美味なシーベリーを育てているのです。

 

●この北海道産自然栽培シーベリージュースは2/20までクラウドファンディングCAMPFIREにてトライアル販売されています。
トライアルキャンペーンのためお得なプライスになっています。

(上記画像をクリックするとCAMPFIREに飛びます)

●その後は「自分たちが一番大切な人に心から「だいじょうぶ」だと思えるものだけを、世界中から厳選して届ける」というコンセプトのだいじょうぶなものオンラインショップにて2/21から販売予定です。

こだわりの生産者星さんの想いがつまり、はかりしれない効果をひめたワイルドシーベリージュース。

疲れがたまりがちな時のオーガニックエナジードリンクとして、
またこの時期のインフルエンザなどの感染症予防としてもおススメです♪