2018.4.27 金曜日

最近話題のオーガニックでデリケートゾーン・ケア、どうしてますか?

最近話題のオーガニックでデリケートゾーン・ケア、どうしてますか?
去年くらいから多くの女性誌でも特集が組まれはじめたデリケートゾーンのケア。
デリケートゾーンとはビキニのパンツで隠れるあたりを指します。
この部分は子宮を中心に、解剖生理学的にも東洋医学的にもアーユルベーダ的にも、女性の全身に関わるポイントが沢山あり、女性のライフステージによって変わる様々な気になる症状に関係しているといわれています。
10代~20代だと黒ずみだったり、かゆみだったり、ひどい月経痛があったり。更年期前後の女性だと、なんとなくデリケートゾーンが乾燥している、子宮下垂がある、尿漏れがあるなど、ほぼすべての症状はデリケートゾーンをケアすることで解消される場合もあるそう。
さらには妊活中の女性はデリケートゾーン周りが硬くなっている方がとても多いらしいので、積極的にケアすることで、全身の血の巡りがよくなり冷え性や肌荒れも解消し、妊娠しやすいカラダにも。
もちろんすでに病院で治療レベルの方は迷わずレディースクリニックなどにかかった方がよいのですが、セルフケアをまずは試してみても損はありません。クリニックで治療しながらでもセルフケアは併用できます。
私は全然問題ないわ・・・という方も、もしかしたら気が付かない不調があるかもしれません。ぜひ一度試してみてください。
デリケートゾーンだからこそオーガニックを
さて、デリケートゾーンはご存じの通り、粘膜にかぎりなく近い部分。経皮吸収率は腕の内側を1とするとなんと陰部は42もあります。クリームや石鹸などのパーソナルケア製品や化粧品の多くに含まれる化学物質は皮膚からおよそ60%が血液に流れ込むことが統計で明らかにされています。
特に、防腐剤のパラペンやフタル酸エステル系可塑剤の危険性は有名で、パーソナルケア用品に含まれる化学製品とその危険性に対する関心はアトピーをもつママたちを中心に関心が高くなっています。
その他にも、合成着色料、香料、パラペンなど石油由来の化学成分はアレルギーの原因ともいわれているもの。環境ホルモンについて研究されている千葉大学大学院 環境生命医学の森千里教授は、人の外部環境は住環境が大きな割合をしめ、室内空気は約60%、飲食は15%。お肌に塗るパーソナルケア用品はその他の25%に含まれ、それらの環境要因を改善しなければ、真の健康予防はできないとおっしゃっています。何気なく使っているパーソナルケア用品はケミカルではないですか?ましてや、デリケートゾーンは粘膜に近い経皮吸収率の高い部分。やはりオーガニックそしてできる限り安全なノンケミカルにこだわって選びたいですね。
デリケートゾーン・ケアのオーガニック元年
ここ数年でオーガニックのデリケートゾーン・ケア ブランドがたくさん出てきました。
デリケートゾーンのケアはヨーロッパではすでにあたりまえのものです。そのデリケートゾーンケア先進国イギリス発、製薬会社出身のイギリス人女性2人が開発したYES、フランスのフィトテラピー(植物療法学)をベースにしたINTIME ORGANIQUE、そして日本のデリケートゾーン専門美容サロンから生まれたPubicare organic。どこもオーガニックにこだわりをもっていますが、製品が変質することなく消費者の元に安全に届けるためにどうしても必要な成分として、現状オーガニック成分がないものだけ化学成分を使用しています。もちろん中にはそれも自然由来の化学成分にこだわっているところもあります。
デリケートゾーン・ケアの方法
デリケートゾーン・ケアには大きくわけて3つあります。
●清潔にする
●保湿する
●潤す
そして、デリケートゾーンのケアで重要なポイントが二つ。
●ライフステージごとにお手入れ方法が違うこと。
●決して膣内を洗ってはいけないこと。
これだけを守れば、いつものお手入れの延長戦で簡単にケアが始められます。
思春期から性成熟期(20代~30代)は女性ホルモンの動きも活発で分泌物も多く、食生活、生活習慣も乱れがちでもっともトラブルが多い時かもしれません。この時期はきちんと清潔にして、保湿してあげることが大切です。デリケートゾーンは意外と洗いのこしの多い部分。時々鏡でのぞいてペーパーの残りや皮脂の残りがたまっていないか確認してみてください。ホイップソープの洗浄力を借りてきちんと清潔に。
鼠径部の黒ずみなどは保湿ミルクでマッサージすることで血行もよくなり、下着による摩擦や圧迫が原因の黒ずみも綺麗に。
逆に更年期は女性ホルモンが減ってきて分泌物が減ってきます。ソープで洗う必要は逆になくなってくるので、お湯だけで清潔を保ちましょう。分泌物が減ってくるので逆に潤いが足りなくなります。温めたオイルなどで会陰部分をパックしたり、デリケートゾーン用のオイルでのお手入れを積極的に取り入れてみましょう。
いずれの年齢においても、膣内はデーデルライン桿菌という乳酸菌に守られている部分です。ソープなどで洗ってしまうと、膣内フローラ(細菌叢)が乱れ、トラブルの原因に。お湯で軽く流す程度にしておくことがポイントです。
Organaおススメの一品をご紹介
●清潔にする
Pubicare organic

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日本のアロマテラピーブームの先駆けとして日本一売れているエッセンシャルオイルによる蚊よけスプレーなどデイリーユースのパーソナルケア製品で有名なこちらの会社。社長の奥様の病気がきっかけでオーガニックに舵を切り、それまで高価だったオーガニックパーソナルケア用品を「デイリーユースできる価格で、オールジェンダー、全世代につかってほしい」がコンセプトのたかくら新産業の「ピュビケア オーガニック」。「ピュビケア オーガニック」のスタートはなんと7年前。デリケートゾーン・ケアが全く日本では無名な時代から、広尾のデリケートゾーン専門美容サロンと共同開発でつくったのがこちらのデリケートゾーン・ケア ブランド。昨年リニューアルし、オーガニック含有率をさらに上げて改良中。成分は天然由来成分100%、オーガニック成分高配合です。世界一厳しいオーガニック認証のひとつ ACO認証を取得しています。 合成着色料、合成香料、パラペン、その他一切の石油製品を使用していません。保存料も天然由来のものを使用しています。来年の春には、待望の完全オーガニックのワイプも発売予定だそうです。
さっぱりとした洗いあがりと香りのソープ~10-20代の女性におススメ!
Pubicareorganic_フェミニンシフォンソープ_ローズ&イランイラン220mL

フェミニン シフォン ソープ ローズ&イランイラン 220mL 2,268円(税込)
デリケートゾーンのpH値に合わせた弱酸性。ココナッツ由来の低刺激の洗浄成分で優しく洗い上げます。まろやかな泡で出てくるフォーミング設計。細かいところまでしっかり汚れを落とし、清潔に保ちます。
ローズ&イランイランの他、ジャスミン&ネロリ、ビターオレンジ&レモンの香りがあります。
天然由来成分100%、オーガニック配合率 74.6%、 JN/75.5%  OL /75.4%
【成分】
※アロエベラ液汁、水、ヤシ油アルキルグルコシド、※香料、ニオイテンジクアオイ葉油、※ダマスクバラ花油、ホホバ種子油、ローズウッド木油、※パルマローザ油、※イランイラン花油、※ラベンダー油、※レモン果皮油、※マツリカ花油、※ハチミツ、※アルテア根エキス、※カミツレ花エキス、※セイヨウイラクサ葉エキス、※セイロンニッケイ葉油、クエン酸、トコフェロール、ソルビン酸K  ※はオーガニック成分です。
●潤す
YES
世界で最も厳しい基準といわれるイギリスのオーガニック認証機関SOIL ASSOCIATION認証を取得しているイギリスからのインポートブランドのYES。開発者のスージーとサラは国際的な薬品メーカーの医薬品安全部時代、合成・化学薬品が健康へ与えるリスクを知りつくしていました。そして、女性はある時期から潤いが少なくなり、完全に無害で副作用が無く、肌に刺激を与えるものを使用しない、それでいてバツグンの効き目を持つローションが必要になると実感していました。一部、化学成分を使用していますが、スージーたちは「もし天然成分で代替する成分があれば、いつでもお知らせください。すぐに仕様を変更します」と言い切るほど。化学者ならではの視点で、安定した安全な商品をつくることに誇りをもっていることがわかりますね。
年齢を重ねた潤い世代の女性のケアに・・・
yesOB
インティメイト・オイルローションOB
  3,780円
イギリスで支持される、保湿力の高いナチュラルオイルをベースにしたデリケートゾーン用オイルローション。べたつかず、さらさらとしたオイルでデリケートゾーンを保護します。99.8%オーガニック成分。グリセリン、パラベン、香料フリー
【成分】
ヒマワリ種子油*、シア脂*、アーモンド油*、ミツロウ*、バニラ果実エキス*、カカオ脂*、トコフェロール  *オーガニック成分
●保湿する
INTIME ORGANIQUE
植物療法士 森田敦子さんによるフィトテラピー発想のデリケートゾーン・ケア ブランド INTIME ORGANIQUE。どんなとき、どの植物をどんな組み合わせで、どう使えばその力を最大限に発揮してくれるのかを追求し、長い年月をかけてたどりついた「フィトテラピー(植物療法)」という処方。森田さんはフランス国立パリ第13大学で植物薬理学を修め、「フィトテラピー」と「セクソロジー」を学んだ経歴もあるまさにデリケートゾーン・ケアの専門家であり、フィトテラピーというアプローチで女性の快適さを追求しています。「ウォッシュやクリームなどを用いながら、自分のカラダに毎日触れ、自分の目で見て確かめることで、自身の肌を知り、どんな肌があなたにとってベストなのかを把握し、少しの変化でも気づき、自分のからだを愛しむ時間を持ってもらえたら」というのがコンセプト。また妊娠~産後までをサポートするマタニティケアのインティメールシリーズもあります。
下着との摩擦や座りっぱなしの生活習慣による血行不良で、かさついたり黒ずんだりしがちなVラインなどを天然成分で保湿して・・・
INTIMEホワイト
アンティーム ホワイトクリーム
 100g  2,808円(税込)
デリケートゾーン専用保湿&美白クリーム。Vラインやワキ、乳首などのデリケートな部分のケアにピッタリの保湿クリーム。オリーブオイルから抽出した自然原料によって皮膚に栄養と柔軟性、うるおいを与えます。植物成分の相乗作用や保湿成分としてコメヌカエキス、ドクダミエキスなどによって美しい肌へと導きます。  トウキ根エキス・カンゾウ葉エキスなど日本人女性に合わせた和漢のエキスが新配合。天然の植物原料にこだわり、女性の肌に優しく環境に配慮した設計となっています。
【成分】
水・グリセリン・ トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル・パルミチン酸ソルビタン・パルミチン酸セチル・ パルミチン酸エチルヘキシル・オリーブ油脂肪酸セテアリル・オリーブ油脂肪酸ソルビタン・コメヌカエキス・ヒマワリ種子油・トウキ根エキス・カンゾウ葉エキス・ドクダミエキス・ジオウ根エキス・シャクヤク根エキス・オタネニンジン根エキス・ブクリョウエキス・ワレモコウエキス・ボタンエキス・キハダ樹皮エキス・レモングラス油・ラベンダー油・ホクベイフウロソウ油・パルマローザ油・イランイラン花油・ レモン果皮油 ・オレンジ油・グレープフルーツ果皮油 ・ライム油・ユーカリシトリオドラ油・ニオイテンジクアオイ油・安息香酸・ソルビン酸 ・ベンジルアルコール・キサンタンガム・ミリスチルアルコール ・BG
成分をみても良くわからない・・・という方
現在、化粧品類には全成分表示が義務化されています。
カタカナ表記があると、化学成分!?と思いがちですが、これら成分名は、一般的な成分名称とは異なり、表示に使用する成分の名称は日本化粧品工業連合会が定めています。
例えばエッセンシャルオイルのラベンダーを使用していても、表記は「ラベンダー油」となります。
また抗酸化剤として使用されているトコフェノールは、食品添加物としても使用されているもの。天然由来のビタミンEを使用したものもありますし、合成のものもあります。定評のあるオーガニックブランドの商品の多くに含まれています。どうしても心配な方は直接お問合せしてみてください。
こちらのコスメティックインフォ.jpには成分表記名、また同様の成分が含まれる商品一覧がありますので参考にしてみてください。
また、全成分表示には以下のルールがあります。
①全成分を配合量の多い順で記載する。
②配合量の多い順に記載して、配合成分 1%以下は順不同で記載する。
③着色剤以外の成分を配合量の多い順に記載し、その後に着色剤を順不同に記載する。
④着色剤以外の成分を②に準じて記載した後、着色剤を順不同に記載する。
成分名について詳しく知りたい方は「薬事法ドットコム」などのサイトをご参考になさってみてください。
●環境ホルモンをご存じですか?
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5月19日AAFMゼミナール【環境ホルモンの中に暮らす私達】~千葉大・森教授による「環境予防医学」各論講座第1弾~
現代の予防医学のテーマとして欠かせない「環境病」。
普通に暮らしているだけでも私達は5万種の化学物質の中に生きているといわれています。
その中でも一番安心であるはずの家、その家の中が化学物質だらけかもしれないと考えたことはあるでしょうか?空気より重い化学物質は床近辺にたまりやすく赤ちゃんや子ども、ペットなどにも影響を与える可能性もあります。
生活視点に根差した「環境病」について様々な今回は特に住居環境や芳香剤などから受ける健康被害について、千葉大学大学院 環境生命医学教授 森 千里教授から直接お話しいただきます。
また理事長・白澤卓二医師からは、「アルツハイマー病の真実と終焉」にも記載されている最新トピックより、室内でおこるカビ等の認知機能への影響をお話しいただきます。
社)日本アンチエイジングフード協会が提供する環境予防医学各論講座はシリーズです。
マイスターの方、医療従事者の方、ご家庭のお母さんもぜひご参加ください。
開催概要
日時: 2018年5月19日(土)14:00~17:00
会場: 国立代々木オリンピックセンター センター棟306号室
お申込みは・・・https://anti-agingfood.com/1654/