2015.12.7 月曜日

一年の無事を祈りながらいただく、日本の伝統食「お雑煮」と「お餅」のあれこれ

 
もうすぐ年末。慌ただしく過ぎる日々を「師走」とは言い得て妙・・・。
暮れからお正月にかけて目にする様々な風景や風習は、今更ながら日本の文化は素晴らしいなぁと毎年思ってしまいます。
 
お正月といえば、定番のお正月料理「お雑煮」を頂くご家庭は多いのではないでしょうか?
このお雑煮、家族によって仕立てや味付けがあまりに違うことを、結婚後初めて知る方も多いようです。たいてい、そこのお母様のおうちの地方の味が伝わっていくことが多いとか。
どんなバリエーションがあるのでしょうか?
 
お雑煮にはすまし汁風から味噌仕立て、そして小豆煮のものまで様々なバリエーションがあります。
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(出典:zouni.jp)
 
白みそや赤みそ、お魚が入ったものやら、お肉のもの、クルミが入っていたり、きなこをつけて食べたりと日本の食文化の豊かさを感じますね。
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(出典:zouni.jp)
 
また中にいれるお餅の形の違いも面白いところ。
このお雑煮お餅、日本地図で分布を調べると、だいたい「関ヶ原」を境に種類が変わるようです。西は丸餅、東は四角いのし餅とわかれています。
本来は、一年の恵みに感謝してお正月に食べられるお餅は、神様(鏡)と同じ形をした「丸いもの」とも言われていますが、なぜその形に違いがあるのでしょうか。
東では、戦いの乱世を終わらせ徳川家が納める江戸時代へと向かわせたあの関ヶ原の戦いが影響しているともいわれ、武士たちが「相手をのす!」と縁起を担いで、四角いのし餅にしたお雑煮を食べたことが由来とか。
また、人口が増えた江戸で、お餅を丸める時間がなく、たくさんのお餅をつくるためにのし餅にして四角く切ったとも・・・。今も昔も東京の時間の忙しなさは同じなんですね。
逆に西では「角が立たず円満に過ごせますように』という願いを込めて丸餅に。特に京都ではお餅だけでなく中にいれる野菜も丸く切って煮込みます。
 
食文化の意外なところに歴史の足跡があるものです。
 
さらに、形だけでなくその餅の味に注目したのが「中川政七商店」の限定商品「日本全国もちくらべ」。
利き酒や効き米はあってもお餅にはない・・・ならばと日本の米所5か所のお餅をアソートにしたそうです。
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「日本全国もちくらべ」 1,300 円(税別)
セット内容:全国5 産地×2 個ずつ
北海道(風の子もち)、新潟県(こがねもち)、京都府(新羽二重糯)、岡山県(ヒメノモチ)、佐賀県(ヒヨクモチ)
※限定商品の為、無くなり次第販売を終了となりますのでご注意ください。12月9日(水)より各店舗にて発売。
 
産地、もち米によって違うお餅の粘りやもちもち感、のびなど違いが楽しめますね♪お餅好きにはたまらない商品です。
あわせて「中川政七商店」ブランド全店では12月9日(水)より22日(火)までの期間限定で企画展「お餅好き」を開催。
お雑煮や焼き餅など、日本のお正月に欠かせない「お餅」を楽しく食べたくなるアイテムを取り揃え、日本の食文化と生活に根付いた工芸の価値を国内外に発信するそうです。
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お餅の白を最大限に生かす漆の椀なども展開されています。
 
年末のパーティの手土産に、お正月のお年賀用に、ちょっとした贈り物として喜ばれること間違いなし。
 
日本の伝統食「お餅」と「お雑煮」。
この季節になるとことさら、日本人に生まれてよかったぁと思うのは私だけでしょうか。
 
ライター Sachiko