和食に合う日本のワインとベストマッチな秋の2ディッシュ♪
不耕起草生栽培・減農薬の甲州種ワイン…現存する日本最古のワイナリーレポート(その2)~和食に合う日本のワインとベストマッチな秋の2ディッシュを♪
「羊と共に育むワイン…現存する日本最古のワイナリーレポート」で
取り上げさせていただいた、まるき葡萄酒株式会社。
工場見学レポに続いてショップの様子と、実際に飲んだ印象などをお届けします。
明るいショップ内には多種のワインが整然と並んで
ワイン好きなら目移りして困ってしまいそう…(笑)。
ワイナリーのアイドル、羊達もディスプレイに花を添えます。
各ワインにはわかりやすいPOPがついており、
試飲できるものにはマークがついています。
そして上の段には、超プレミアムワインが並びます。
結婚のお祝いに生まれ年のワインを、といった使い方で人気があるそうで
かなりのお値段にも関わらず在庫稀少品もあるとか。
ワイン以外にジュースなどもたくさんありますので
ドライバーの方の休憩にもよさそうです。
あと、こちらのワイナリーには期間限定でブドウの枝でスモークした「たくあん」
『スモークド・タクアン』があるらしく、若い女性2人客が入店して
「ええ~!!今日は無いの!?ショック!!!」
と叫んでおりました…。
よほど美味しいのでしょう…。
無いとなると、俄然興味が湧くのが心情ですね。
次の発売をチェックしてみたいと思います!
ショップの奥には、ワイン樽のテーブルが素敵な試飲スペースがあります。
無料、有料で色々と選べます。
スタッフの方がとても親切に解説してくれますので、
もし迷って選べないならお勧めを、自分の好みがはっきりしているなら、それを伝えてみてくださいね。
さて、ワイン棚の前で長時間粘り、様々なタイプのワインを購入してみました。
ワインボトルに描かれているブドウの葉のイラストは、ブドウの品種によってデザインが分けられています。
どれを最初に空けるべきか悩みましたが、
最近の爽やかな夜の気候に合わせて、
RAISON(レゾン)の白にしました。
不耕起草生栽培、減農薬農法、専用酵母での醸し、低温発酵、オーク樽での熟成。
まさに「まるき葡萄酒の哲学」とも言えるワインです。
色はかなり淡め・・・。
開けたての一口は、やさしい果実味のあとに、上品な渋みがあります。
おもしろくなるのは20分後あたりから。
フルーティーさが影を潜め、キリっとドライな風味が主張しはじめ、
微発泡を感じさせるような舌触りも出て来ます。
後味の渋みはそのままで、口に残る料理の油分をリセットしてくれます。
工場見学時の説明にて、もう一つ教えてもらったまるき葡萄酒の哲学。
「しっかりとしたボディのワイン、これは欧州に適わない。
だから自分たちは、料理の邪魔をせず、心地よい脇役として飲めるワイン、
和食と合わせても楽しめるワインを目指しています。」
その言葉を思い出しながら、このワインに合う料理を準備。
<みずみずしい鎌倉野菜と秋刀魚のカルパッチョ>
味付けはスダチ果汁とエゴマ油と岩塩。
オメガ3で一躍注目を浴びたエゴマ油ですが、何と言ってもポイントは加熱せずに摂ること。
独特の匂いがあり、買ってみたもののどうやって使おうか…、という方もいるようです。
エゴマは紫蘇の仲間なので、油もフワリと紫蘇の香が漂います。
オリーブオイル替わりに使うとカルパッチョが和の風味になり、
柑橘と紫蘇の香りで青魚の臭みが消えます。
<鶏そぼろ西京味噌餡とペポカボチャ>
ハロウィングッズが出回る季節、
店頭にオレンジ色のかぼちゃが出回ることがあります。
こちらはペポカボチャ(おもちゃカボチャ)と言われ、日本人が好んで食べる
ほくほくと濃く甘いカボチャと違って、水っぽく甘みもあまりありません。
ですが、あえて濃厚な味付けの具と合わせると
両方の味のバランスが取れて美味しくいただけます。
かぼちゃを丸ごとじっくり蒸したあと(できればレンチンではなく鍋か蒸し器で)
中をくりぬきます。
鶏もものひき肉を酒・味醂で炒め煮してから
西京味噌、練り胡麻を和えて、こってりとした餡を作り、
中に入れてスプーンで崩して混ぜながら頂きます。
どちらの料理も香り、味付け共に個性ある食材と調味料を選びましたが、
レゾン白は本当に主張し過ぎず、でも存在感を失う事なく、
最後まで心地よく楽しむ事ができました。
みなさんも、秋の夜長に和食と和ワイン、いかがでしょうか。
■まるき葡萄酒株式会社 HP
http://www.marukiwine.co.jp/
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ライター Lucy