2015.11.30 月曜日

ぐっすり眠るための和のアロマテラピー

 
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健康のために「ぐっすり眠ること」が大切なのは、誰もが知っていること。でも、何かとストレスの多い時代、心が高ぶって眠れないことも多いでしょう。そんな時に、古くから伝わる「和のアロマテラピー」を利用してみてはいかがでしょう。
 

  • 青じそ・赤じそ

 
しその香り成分の半分を占めるとされる「ペリラアルデヒド」には、高ぶった気持ちを鎮める鎮静効果があるといわれています。その効能が科学的に解明されていない頃から、しそは安眠の薬草として快眠法として伝えられてきました。青じそも赤じそも、香り成分はほぼ同じ。また刻んで乾燥させたもの(乾燥剤を入れて冷暗所に保存)を用意しておくとよいでしょう。
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『しそ湯』の作り方:
湯のみに青じその葉を生のまま1〜2枚入れる。軽くちぎってもよい。熱湯を注いで、香りが出てきたら鼻から蒸気を吸い込みながら、ゆっくりと飲む。
 
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不眠や頭痛、目の疲れなどに効果があるとされている「菊」。菊茶として飲んだり、「菊枕」として乾燥させた菊の花弁を枕に詰めたりして、昔からの安眠法として重宝されてきました。菊には睡眠の妨げとなる邪気を払う力があるとされていますが、香りについての研究から、科学的にもその効果が解明されつつあります。
 
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菊には、樟脳と同じ「カンファー」や、墨のような香りの「ボルネオール」といった香り成分が含まれています。いずれも清々しい気持ちにさせて、心を落ち着かせる効果があります。
 
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もちろん「菊茶」「菊枕」もいいのですが、食用菊が手に入ったら、ぱらりとお湯に浮かべて「菊湯」にしてもよいでしょう。
 

  • 玉ねぎ・ねぎ・セロリ

 
切った玉ねぎを枕元において寝るとぐっすり眠れる—。なんて聞いたことはないですか?一見迷信のようですが、科学的には玉ねぎに含まれる「硫化アリル」に心身の緊張をほぐす鎮静効果があるからといわれています。硫化アリルは大方のネギ類には含まれるので、長ネギなどでももちろんOKです。
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そして、和の食材ではありませんが、セロリの香りも実は安眠効果があるとされています。「アビオイル」というのがその成分。特に葉の部分に含まれていますので、枕元にちょっとしたブーケのように飾って眠ってみてはいかがでしょうか。
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  • お茶・コーヒー

 
お茶には覚醒作用のあるカフェインが多く含まれるため、就寝直前には避けるのがベター。でも、その香りには安眠を促す効果があるんです。30種類ほど香り成分があるなかで、安眠に関係すると考えられているのは「青葉アルコール」「リナロール」「ゲラニオール」「ピラジン」の4つ。それぞれ鎮静効果やリラックス効果などがあり、ゆったりとした気分にさせてくれます。
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そこで試したいのが、「茶香炉」。茶葉をろうそくなどで加熱し、芳香成分を発生させることができます。寝る前ということで、安全のためにも電気式の方がよいでしょう。
 
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ちなみにコーヒーも、香りだけなら安眠に役立ちます。グアテマラやブルーマウンテンの香りはα波を増やすといわれており、気持ちがゆったりすると、寝付きもよくなるはず。ただし、マンデリンやハワイコナの香りは緊張感を高め、覚醒作用があるので注意しましょう。
 
オルガナ編集部