香港オーガニック事情~その2
食の問題で何かと話題に上る中国。
中国の特別行政区である香港で暮らす人々は食についてどのような意識を持っているのか、
その1でレポートさせていただきました。
<香港オーガニック事情~その1>
中国で起きる様々な食の問題を反面教師として、かえって香港人には高い意識が芽生え、生活に根付いたようです。
その事情が観光客にもわかる店舗が、オーガニック小売店「Green DotDot」。
人々が行き交う地下鉄駅地下街に多数展開しているお店です。
店頭には有機栽培の生鮮品が並び、店舗内には有機輸入品はもちろん「Green DotDot」のプライベートブランド商品が所狭しとならんでいます。
雑穀の粉類や薬膳用の食材など、日本ではなかなか手に入りづらいものが多く、料理が好きな人なら時間が経つのを忘れてしまいそうです。
お買い物の際には、当然ながらエコバッグ持参であることが前提。
持っていない場合は袋代を払います。
さて、いろいろと目移りしつつも、お土産になりそうな商品をいくつか選んでみました。
実際に試してみた感想をレポしたいと思います。
まずはフリーズドライの大麦かゆ。
■鶏肉&長芋
有機大麦フレーク、玄麦フレーク、鶏肉、椎茸、長芋、海塩、人参、青ネギ、二酸化ケイ素、白胡椒
■豆腐&椎茸
有機大麦フレーク、玄麦フレーク、椎茸、豆腐、海塩、人参、キャベツ、青ネギ、海藻、二酸化ケイ素、白胡椒
添加物として「anticaking agent」(固化防止剤=粉状製品の固化を防ぐ)を使用していますね。
551は二酸化ケイ素であり、基本的には人体には吸収されないと言われています。
お湯にすぐ馴染み、待ち時間無しで食べられる状態になります。
鶏肉&長芋を最初に食べた感想は「塩気が少ない!」でした。
海塩は入っていますが、日本の類似商品と比べると圧倒的に塩気が無いです。
大麦と玄麦の香ばしい風味はしっかり残っています。
噛みごたえもありますね。
豆腐&椎茸は、かなりの「椎茸の匂い」です。
こちらは椎茸が好きかどうかで好みが分かれるでしょう。
個人的には好きな風味でした。
こちらも塩分は殆どわからない味付けなのですが、
椎茸の味と香りで「しっかり食べた」感じがします。
日本に限らないかもしれませんが、
加工食品は、塩と砂糖を使い過ぎなのだなぁ、と実感されられました。
次は、五行思想(自然界は木、火、土、金、水が巡ることで成り立っている)
に基づいた顆粒の野菜スープ。
内容は、大根、赤かぶ(ラディッシュ)、大根葉、ごぼう、キノコ(及香菇は主に椎茸を指すようです)。
塩などの調味料は一切入っていないので、スープというよりもソルトフリーブイヨンという方が正確かもしれません。
飲んでみた感想は、ごぼうと椎茸の香りが強いので和風コンソメといったところ。
これは煮物や炒め物の隠し味などにも使えそう。
ダマにならずにサッとお湯に溶けるので、どんな料理にも気軽に重宝しそうです。
お好みで胡椒を効かせたり、胡麻油を垂らして香り付けすれば
塩無しでも美味しいスープになりそうです。
最後はお茶2種。
買ったときはてっきりティーパックなのかと思っていましたが…、
こちらも顆粒の商品でした。
まずは牛蒡茶から。
内容はゴボウ、赤棗(いわゆるナツメヤシはヤシ科、棗はクロウメモドキ科で違う植物です)、
クコの実、コーンスターチ。
コーンスターチが気になりますが、このような企業ではGMOフリーと思いたいですね。
飲んだ感想は「がっつりゴボウ」です(笑。
とても土臭いのですが、正直なところ、ちょっとハマりました…。
飲んだあとの身体の温まり方がすごいです。根菜の実力といったところでしょうか。
続いて、赤棗とロンガン(リュウガン、竜眼、龍眼)のお茶。
これは…、とにかく甘い…。まさにデザート代わり。
内容にも筆頭に「糖」が書いてあります。
ロンガンは私の大好物で、アジアへ旅行した際の楽しみだったりします。
このお茶は甘さのなかにロンガンの華やかな香りがあり、赤棗の色も美しいし、
ゼリーにしたら美味しいのではないかと思います。
以上、リアルな「Green DotDot」製品レポでした。
フライト時間が短く時差1時間の香港。
格安航空券LCCも身近なものとなり、ますます旅行しやすいスポットとなりました。
美食や美容スポットがメインの観光地ですが、オーガニックな視点で廻るのも楽しいかもしれませんね。
もし旅行される機会がありましたら、ご参考になさってください。
■Green DotDot
http://www.greendotdot.com/
(英語サイトが選べます)
ライター Lucy