2018.7.25 水曜日

夏本番!あなたの使っているナチュラル蚊よけスプレー本当に大丈夫?

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この猛暑で逆に蚊の活動が低下!?という話もありますが、これから少し涼しくなって、またあの鬱陶しい蚊の季節はまだまだ続きます。とくにこの数年は蚊の活動期間が昔より長くなっていることもあり、5月頃から10月後半頃まで蚊は発生しています。もはや熱帯化した日本に欠かせないナチュラル蚊よけスプレーは今やもう定番になっていますが、そもそもなんでナチュラル蚊よけスプレーなの?というところからちょっと復習。

一般的な蚊よけスプレーとは・・・

かつて日本のドラッグストアやスーパーで売られているメジャーな製薬会社からでているもののほとんどは「ディート」という農薬成分が使用されていました。これは濃度12%の医薬品と10%以下の医薬部外品が販売されています。海外製品では20~30%の高濃度ディート製品も販売されています。ディートは一部の報告に神経障害や皮膚炎などを引き起こす副作用があったため、日本の厚生労働省は2007年にディートの「濃度表示義務化」と「小児(12歳未満)への使用時は保護者など指導監督の元で、使用回数に制限を設け、顔には使用しない」という通達を出しています。ちなみにこの通達では子どもに対しては、6カ月未満の乳児の使用禁止、6カ月以上2歳未満は1日1回。2歳以上12歳未満は1日3回と使用回数が制限されています。
◆厚生労働省 ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関するデータ
主にディートを製品に使っている業界団体による調査なので、その結果については???も残りますが、ヨーロッパでは「予防原則」という考え方で疑わしきものは使用せずが、徹底されています。そもそも軍が過酷な環境で使用してきた成分。私たちの生活とはフィールドが違いますよね。そして、日本の赤ちゃんや小さなお子さんをお持ちのママを中心に、NO DEETの声が届き、ナチュラル系蚊よけスプレーがたくさん発売されてきました。

第2のディート 「イカリジン」

しかし、新たにディートにかわる第2の成分として「イカリジン」が2015年3月に厚労省に承認され、発売されています。1980年代にドイツで開発され、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどで製品化されています。
イカリジンの特徴としては小児の使用制限なし、繊維や樹脂を痛めない、臭いがないなどとされています。
イカリジン自体に副作用の報告はされてはいませんが、ケミカル蚊よけスプレーにはイカリジンのほかアルコールや合成ポリマー、シリコンなどの化学物質が配合されており、それらにアレルギーを起こす可能性もありますのでご注意を。
一般的な蚊よけ製品の成分を見てみましょう。

【大手スプレータイプ虫よけ】
イカリジン15%(原液100ml中5g)、BG、無水ケイ酸、グリセリン脂肪酸エステル、香料、エタノール、LPガス

【大手自然派系衣類用虫よけスプレー】
p-メンタン-3,8-ジオール(レモンユーカリ由来成分)、天然精油香料(ミント、ユーカリ、ラベンダー、ゼラニウム、ローズマリー、イランイラン、オレンジ)、エタノール、精製水

【大手ミストタイプ虫よけ】
BG、ヒアルロン酸Na(2)、加水分解コラーゲン末、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン(セラミド)、アスコルビン酸(ビタミンC)、クエン酸、クエン酸Na、エタノール、精製水、香料、1本(200mL)中ディート20g

もちろん副作用は気にしない!皮膚は強いし、ケミカルOKという方はお使いください。殺虫剤レベルのすごい蚊よけ効果があると思いますよ。
注意としては、どの成分もまんべんなくすべての害虫に効くわけではありません。蚊、ブヨ、アブ、マダニに効くイカリジンですが、私たちの生活に最も身近な「イエダニ」には効きません。どこの何にいつ効かせたいのか、しっかりと成分を読み、賢く商品を選んでいくことが大切です。

一番怖いのは複合汚染

しかし問題は、ケミカルVSオーガニックではありません。
単品では実験室での安全が証明されているものでも、複数の化学物質が混ぜ合わさった時の安全性は実は保障されていないということをご存じですか?
このことを複合汚染といい、数年前から海外の化学者から警鐘がならされています。
化学製品だけでなく、私たちをとりまく現在の環境では、私たちは空気中や家具や工事現場や建物から香料入りの洗剤から、様々な化学物質の暴露にさらされているのです。さらに呼気からの吸収は経皮吸収とはくらべものにならないほど、ダイレクトに体内に入ってきます。
ですからさらに肌の上に化学物質だらけのものを塗り、経皮吸収させて、継続的な暴露を起こし続けることは、アレルギー発症の原因ともなるのです。
また、塗ったところをなめてしまう可能性のある赤ちゃんなどの場合は、なるべくその化学物質の経口暴露をさけるために、安全な化学物質由来ではない製品を選んであげてほしいと思います。

ハンドメイド蚊よけスプレーに注意!

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アロマの精油を使ったアロマ蚊よけスプレー教室などたくさんありますが、実はその配合によって効果0の可能性もあるものも多いそうです。
主に、アロマの蚊よけスプレーに含まれているのは、シトロネラやレモンユーカリ、ティーツリー、ベルガモット、ニームなどが配合されていることが多いのですが、実はこの配合割合というのは本当に難しいらしく、しっかりと結果を出すためには、ほんの1滴以下の単位での調整が必要だそうです。
どうしても、ハンドメイド蚊よけスプレーを作りたい!という場合は、しっかりとした専門家の指導の元で作るか、すでに蚊よけ効果についてエビデンスがでているブレンドエッセンシャルオイルを希釈してつくるのがよいかも。いろんな種類の精油を買いそろえる必要なく、すぐにハンドメイドの蚊よけスプレーが作れますよ♪

そのナチュラルスプレーは本当に天然?

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ナチュラルやオーガニックの製品を選ぶ上で、何点かポイントがあります。
多くのナチュラル系ブランドがうたっているように、アレルギーの元となるといわれている、シリコン、合成香料、合成着色料、鉱物油、パラベンが不使用なのは当たり前として、
●入手可能な限り、ACOやコスモス認定などに保証されたエッセンシャルオイル、ハーブエキス、フローラルウオーター、ベジタブルオイルなどが使用されているか。
●オーガニック認定を受けたオイルは農薬などの合成化学物質、化学合成肥料、GMO(遺伝子組み換え生物)を使用することなく育ち、栽培された植物から採取されているか。
●地球環境や、そこで農業に従事する人々にも優しいものになり持続可能なものとなっているか。
などです。
安定した状態で商品を消費者に届け、使用中も製品の安定性を担保するために、原料の組み合わせ内容によっては極微量のケミカル成分を使用する場合もありますが、その場合は成分一覧の一番最後にケミカル成分が表示されているはずです。本当に安心してナチュラル&オーガニックの蚊よけスプレーを使うために、知っておいていただきたいことです。
各社保湿をうたったり、様々な特徴をキーの成分でだした商品作りをしていますので、よーく見て選んでみてください。

私が発売以来17年間、使い続けているのはこちら・・・。
創始者サルバトーレ・バタリア氏は、オーストラリアのティツリー研究の第一人者として、アロマセラピーの資格者団体、政府委員会の役職も歴任し、自身もハーブ療法、自然療法、針灸、アロマセラピー等の多数の資格を有する方。彼の確かな知識と技術に裏図けられたアロマテラピーブランドのパーフェクトポーション。
日本上陸当時、産まれたばかりの赤ちゃんだった息子はこの蚊よけスプレーで育ちました。特に一度刺されると赤く腫れあがりしこりになってしまう体質だった息子には、ものすごい頻度で塗り続けなくてはならず。保育園にも持参させて先生にお願いしていました。(まわりはディート含有の蚊よけスプレーばかりでしたよ)
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中学生になり部活で山に入り地球環境保護の活動をしていた時期にも必ず持参!本当に助けられた逸品です。
今やランキングNo.1累計200万本突破のナチュラル系蚊よけスプレーになったとか。(実は犬用にも愛用中)そして、さらにエクストラにバージョンアップしたそうです。もちろんコスモス認証付き!
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PERFECT POTION
アウトドア ボディスプレー エクストラ
125mL 1,512円(税込)
【全成分】
エタノール(植物由来)、水、コウスイガヤ油、セイヨウハッカ 油、ティーツリー葉油、メラレウカビリジフロラ葉油、ユーカリ葉油、 加水分解ホホバエステル、シトロネロール*、ゲラニオール*、リモネン*(*精油に含まれる天然成分)
【原産国】オーストラリア
ハンドメイド派の方には・・・
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PERFECT POTION
バズオフ ブレンドエッセンシャルオイル
10mL 2,484円(税込)
【全成分】
コウスイガヤ油、セイヨウハッカ油、ユーカリ葉油、スパイクラベンダー油、ティーツリー葉油、エンピツビャクシン油
【原産国】オーストラリア
その他、さらに高濃度なルームスプレーや、精油の力で痒みを止めるバーム、スポットケアローションもあって優秀なんですよ!
ぜひチェックしてみてくださいね♪
たかくら新産業 オンラインショップ