「塩納豆」で目指せ!腸美人!!
「塩納豆」で目指せ!腸美人!!
甘酒のようにトロ~ッとした麹の香りがして、口に入れると粒の柔らかさに心がほっこりする・・・そんな納豆があったら食べてみたいと思いませんか?
山形県酒田市といえば映画「おくりびと」のロケ地を思い浮かべる人も多いかもしれません。
酒田市は、海にも面していますが、北に「出羽富士」と呼ばれる秀峰・鳥海山がそびえ、霊峰・月山をはじめとする出羽三山に囲まれた米どころ、庄内平野にあります。最上川を源流とする河川から運ばれた肥沃な土壌によって、すくすくと稲が成長する・・・そんな地域に昔から伝わる保存食が「塩納豆」です。
酒田市内にある塩納豆のメーカーの中でも200年以上続く老舗が「加藤敬太郎商店」です。
独特の伝統食「塩納豆」はどのように生まれたのでしょう?
米作りが盛んであったこの地域では、水田の外に水が流れ出さないように土を盛った畔で大豆を生産していたそうです。蒔かれた大豆は、梅雨になると成長を始め、秋になると収穫されていました。この大豆を使い、各家庭で晩秋から冬にかけて作られてきたのが、発酵保存食である味噌・醤油・納豆です。
納豆は味噌や醤油に比べると日持ちがしません。そこで、塩を混ぜて甕に入れて保存ができるようにしていたのです。これが庄内地域に伝わる「塩納豆」というわけです。
時と共に、昆布や米麹などを入れてより美味しく、食べやすくするなどの工夫が施されてきました。
素材をよりこだわった特選もおすすめ。
通常の納豆でも整腸作用をはじめ、脳梗塞や心筋梗塞の予防、更には放射性ストロンチウムなどの重金属を吸収し、体外へ排出する働きがありますが、塩納豆には麹も含まれています。
麹菌は日本独特の気候風土により自然発生した世界でも類を見ない微生物です。デンプンをブドウ糖に、タンパク質をアミノ酸に分解する性質が強く、しかも効果的に脂肪を分解吸収するので、東洋微生物の王様とも呼ばれてきました。
麹菌を米、米ぬか、麦、大豆などに生やして培養したものを麹と呼び、麹は発酵する際に他の有用微生物との相乗効果で甘味や旨味をバランスよく引き出してくれます。しかも、麹による発酵食品は保存料などの添加物なしでも貯蔵性が高く、時間が経つに従って熟成も進行し、より美味しさが増すという特長も持っています。
また昆布に含まれる食物繊維は抗ガン作用や抗ウイルス作用があります。
ヘルシーで旨味たっぷりの塩納豆。あったかいご飯にのせても、お酒のお供としても美味しいひと品です。
(有)加藤敬太郎商店
山形県酒田市十里塚字村東山北73-3
TEL:0234-31-1255(代)
営業時間9:00〜17:00
定休日 日曜
キュレーター ITSUKO(リビングローフーディスト)